震災を乗り越え、再び梨づくりの道へ
今回、相双地方で梨を生産している生産者さまへ取材をさせていただきました。
震災で途絶えた梨づくり
かつて町内で沢山の梨の出荷を行っていた生産者でした。震災前は、原町中央青果市場にも多くの梨を届けてくださいました。しかし、震災による除染のため、梨の木はすべて伐採され、町から梨農家は一人もいなくなってしまいました。
もう一度梨の生産へ
広大な梨畑がなくなってしまった光景を目の当たりにし、深い寂しさを感じていましたが、「このままではいけない」と決心。2017年、町内で唯一の梨生産者として再出発を果たしました。
現在は6品種の梨を栽培。一昨年からは、道の駅での販売に加え、原町中央青果市場への出荷も再開してくださいました。特に、市場でも人気の高い「あきづき」は、地物では珍しく、お客様から大変好評です。
梨畑に込めた想い
「今後は畑の面積をさらに広げ、出荷量をどんどん増やしていきたい」と語ってくださいました。震災の苦難を乗り越え、故郷の梨を守り続けるその熱意は、私たちの心に深く響きます。
取材時に、「なつしづく」と「幸水」をいただきました。みずみずしく、甘みのある味わいがとてもおいしかったため、市場へ梨が出荷されるのがとても楽しみです。